【GIGO史-2012年7月22日 blog投稿にて-】
今日は昨日の続き、GIGO史の教科書12ページ目『夢の模索、そして出会い』です。
そんな大学生活のある日、
地元岐阜に帰る機会があり、久々にのんびり岐阜市をぶらぶらしてみるか~
っと、普段通るメインストリートでは無い脇道を歩いていると
ふっとあるシルバーショップが目にとまった。
元々アクセサリーに興味はあったのだが、いかんせん高校ん時は
陸上にアクセサリーは御法度だったし、実際一個も持ってないに等しいかった。
大学生活でバイトもしてるし、そろそろちゃんとした指輪でも買うかと
その当時にしては強気の2万円を手にお店へ入る事に。
店自体は6帖程のこじんまりしたスペース。
入って左手にはショーケースが並び
右手にはカンター越しに作業スペースが見えた。
そして一歩中に入ると一番最初に飛び込んできたBGMは
俺が大好きな、ブランキージェットシティーの『BANG!』!!
そしてショーケースにディスプレイされたスカルやクロスといったアイテム達。
『自分好みの指輪が見つかるかも!』っと期待が高まり、もう一度カウンターの奥の作業スペースをチラリっ。
んっ?誰もいない・・・。
丁度トイレに入っているかかな?っと、勝手に店内を見る事に気が引けて
しばらくブランキーの奏でる音楽を堪能・・・・・・・。
やっぱり誰もいない
あきらかにトイレでは無い!!
外に出かけちゃったのかな~っと、考えながらカウンターに近づくと
カウンターのすぐ裏手に人が寝てるではないか!!??
『なんだこの店は。。日曜の真昼間から寝ながら店番は無いだろっ。。』っと思い
外に出ようとした時に、背中越しに
「あっ!!」
その寝てた張本人の声がした。
俺は振り返り
『どっ、どうもっ。。』
こんな感じで僕はこの人に出会った。
『色んな大人の話や考えを聞く』が楽しかった自分。
寝ててビックリしたっと言う話からブランキーの話、お兄さんが酒臭い話、
…そして俺が今静岡の大学に通いながら目標を探してる話となり
『おにいさんがどうしてシルバーを職業にしたか?』
っと言う話にまでなった。
その返答はズバリ
「自分の好きなモンを作ってそれを誰かが買ってくれたら、そんな幸せな事無いじゃん!」
俺の素直な感想。
「純粋な答えで、超っカッコイイじゃん!!!」
こんなカッコイイお兄ちゃんの作ったアクセサリーを
自分も着けたいと素直に感じた事を鮮明に覚えている!
そして店頭にあった勢いのあるスカルリングを欲しいと伝えた。
しかし、選んだリングのサイズが大きかった。
即答で「20分位くれればサイズ直しをしてあげる」っと言われた。
時間的には勿論問題は無く、何よりどんな風にサイズ直しをするのか興味があった。
「見てていいっすか?」っと了承をもらい、しかと観覧。
すると!そのお兄ちゃんは目の色が変わると言うかっ!!(俺の錯覚やと思うけど)
さっきまで楽しく笑顔で話をしていた顔とは全く違う顔つきで
見た事の無い色んな道具を手慣れた手つきで、しかも手早く作業をしはじめた。
まだ酒も抜けきっていない、さっきまで寝てたお兄ちゃんがだよっ(・・??
そんな後ろ姿を見てみぃ~…。。↗︎↗︎
ホモじゃ無くても惚れるやろっ・・・(//><//)!!
きっちり20分。
あっという間の20分。
俺の人生が変わった20分。
20分後、サイズ直しをしてもらった指輪を受け取る時には
もう俺は、鼻の下が伸びきってて、、
『あなたを目指します!』と大声で叫んでたねっ。心の中で。。
そんなこんなで、ずっと探してた答えがみえた!
そう、次の問いだよね。
『あのお兄ちゃんのようになるには今何を一番すべきか?』
そう!!
『この人と同じ職業を目指せばいい!!』
尚かつ、
『自分の作品(Silver)で自分の足跡を残せばいい!!』っである!!
そうして彫金の世界へ足を踏み出していったとさ。
次は24ページの『ブランド創立』へつづく。